これは大学のサイトに掲載された講義中の小生の画像です。
滞在中、休日も含めて私を運んでくれた大学のホンダ。
さて、休日に訪れたもうひとつの博物館は、20世紀はじめの当地の知事(子不語に出てくる知県というのがこれかな?)の屋敷。
これはその正門ですが、この屋敷は裁判所も兼ねていた(つまり知事は裁判官でもあった)ということで、左側の閉じられた扉は、裁判による死刑確定者が出て行くためのものだそうです。
チョウさんと私が妙なポーズをしているのは、男女それぞれ上下にある構造物に手を触れていることに決まっているんだそうですw
知県の裁判所の内部です。柱ごとに公明正大な裁判をするのだ!というスローガンが書いてある。スローガンが好きなのは民族性か?
閻微騒動筆記にあるような清末の裁判所の様子が分かります。恐らく中国人の想像した閻魔大王の役所もこういうものだったに違いない。
これは外観。ちょうど年金生活者と思われる方々の団体が来ていた。
丸一日休みを貰って、市内の博物館を見て回りました。まず黒龍江省博物館で、鄧散木という書道家の作品を見たのですが、この詩は見覚えがある。
白日は山に依りて尽き
黄河は海に入りて流る
千里の目を窮めんと欲して
更に一層の楼を上る
王之換(換:本当はサンズイ)という人の詩ですが、高校のときの漢文の授業で読んだものでした。続いてこれにも見覚えがある。
遠く寒山に上れば石径斜めなり
白雲生ずるところ人家あり
車を停めてそそろに楓林の晩を愛する
霜葉は二月の花よりも紅い
杜牧の詩で、これも高校のときに読んだのを記憶していました。名作というものは、忘れることができないもののようですw
ガイドしてくれたチョウさんが中国語でいくつかの詩を読んでくれましたが、その響きの美しさは新鮮な驚きでした。ま、どのような言語も、ネイティブの育ちのいい若い女性によって話された場合には美しいものですが。
考古学部門の展示で、非常に原始的な鼎とも思える土器。その形がなんとも可愛らしい。
中国人の祖先が豚を家畜化した頃の様子。豚のフィギュアの稚拙さが面白い味を出していた。
自然史の部門に展示された、巨大な黒竜江の皇魚の剥製。実は前夜の食事でこの魚の煮つけを食べたのでした。
中国は黒龍江省の省都、ハルビンに出張しました。当地の工程大学(工業大学のことかな)で、セミナーの講師を依頼されたためです。最初の画像は朝、ホテルの部屋から見たハルビン市の中心部。
ホテルの部屋は西欧の基準を十分に満足しています。ただしインターネット接続はサービスされていなかった。ドアには避難経路が貼り付けてありました。
立派なデスクもあります。
ハルビン工程大学の建物。屋根がいかにも中国風。
滞在中つきっきりで世話してくれた秘書のチョウ(そう聞こえたw)さん。英語が専門とか。
中国各地の大学からセミナーに集まった大学教員の方々。講演を始めると学生たちも入ってきて部屋は満員。話のし甲斐もあるというもの^^