遅めの夏休みをオランダで過ごしました。
1週間ほどハーグのホテルに滞在したのですが、近くの町にも出かけました。最初に訪れたのはオランダ最古の大学があるライデンです。静電気の実験で、「ライデン瓶」というのがありました。
最初の画像はオランダ名物の風車です。ライデンの運河沿いにありました。
同様にオランダ名物の運河にかかる跳ね橋。右下の手漕ぎボートはかなり操船が怪しく、あちこちにぶつけながらの航海でした。
ライデンではシーボルト博物館を見学しました。これはその玄関です。
オランダでは自転車の利用が大変に盛んでした。自転車とトラム(市外電車)、バスなどの利用により、都市部において車がきわめて少ないのが印象的でした。
道路などを横断しようとして左右を見ても、車がまったく見えないことが(たとえば、人口密度の極端に低いノルウェーの田舎町に比べても)多いということがはっきり言えると思います。
その代わりに、幅の広い自転車専用レーンが完備しており、我々がこれに慣れていないために、自転車にはねられそうになったことがしばしばありました。
この画像は、運河の岸で、慣れた感じで自分の自転車のパンク修理をしているおじさんです。
会議(というより学会と言った方が実態に近い)の最終日は、夫人同伴の晩餐会です。ホテルの庭に集合しますが、参加者に配るシャンペンの準備風景です。
飲みながら談笑。
ダイニングルームを取り仕切る女性マネージャ。
両隣のご婦人方と。夫婦が隣り合わないように座るのが正しいらしい。
食事の終わるころ、厨房のスタッフが紹介され、盛大な拍手を受ける。フランスから招聘したシェフが左端にいる。このシェフのおかげで、食事が10年前に比べて格段に世界標準の味になった。以前は良くも悪くもディープなノルウェーの食事で、私の口には全く合わなかった。
食事の後はボールルームに移動して、コーヒーとコニャック。例によって、チェコの連中がベヘロフカを持ち込んでいることが分かっていたので、押しかけて飲む。
地元の中学生の同好会の男女生徒が、当地の伝統的なダンスを披露する。指導の先生がハダンゲルフィドルという、バイオリンに似た民族楽器を演奏したが、その楽器の4本の共鳴弦の音が、グリーグのペールギュント組曲の「朝」の始まりの4つの音と同じであることが分かった。
ハダンゲルフィドル: http://www.hfaa.org/hardanger_fiddle.html
ノルウェーのセーテル (SETER) は、夏の放牧地のことですが、言葉としては人名や地名の部分にも使われます。セーテルでよく見かけるのが、屋根に草を生やした伝統的な小屋です。ローエンにはセーテルを保存した一角があります。
屋根には草だけでなく、実生の白樺が生えているものもあります。
煙突に取り付けられた、飛び立とうとする魔女の風見。
これは現役のシューゲンというセーテルを見上げたところです(円の中)。ここで夏の間、羊を放牧しています。
放牧されている当歳の子羊。腿のローストは絶世の美味。